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コラム

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インフルエンザの予防法

定義

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる呼吸器の急性感染症の事であり、上気道・下気道に及ぶ呼吸器各部位からの症状が現れますが、それとともに発熱・頭痛・腰痛・全身倦怠などの全身症状が著明である点が特徴です。

病原

インフルエンザにはA型・B型・C型の三種類が在りますが、臨床的にはA・B型が流行を起こして問題となります。
ウイルス粒子表面にある抗原決定基には、H型・N型がありますが、H型には抗原構造の違いから15種類の亜型が、N型には9種類の亜型が存在する事が解っています。

疫学

インフルエンザウイルスは強烈な伝播力を有し、飛沫感染によって流行します。
世界的に流行したものは、1918年~1919年に流行したスペインかぜ(H1N1株)、1957年に流行したアジアかぜ(H2N2)、1968年~1969年の香港かぜ(H3N2)があります。

本来、A型インフルエンザウイルスは世界中の水鳥を自然宿主としています。
水禽類は人など哺乳類に感染しうる全てのA型インフルエンザの貯蔵庫と成っています。

病理

感染は普通上気道に始まり下気道へと進展していくので、病理学的変化としては、鼻腔、咽頭から喉頭、気管、気管支をへて終末気管支に至るまでの全気道において、粘膜下出血を伴う粘膜の充血、その他種々の炎症性変化を認め、内腔はしばしば血液、粘稠な粘液で満たされます。

死亡例では、普通細菌の二次感染による肺炎を合併しており、これが死因となっています。
また、1987年以降、インフルエンザワクチンの学童への接種をやめた年にはインフルエンザ脳炎・脳症例200例~300例が報告されていますが、何れもワクチン非接種例でした。

臨床症状

潜伏期はおよそ1日~2日で、発病は急激です。
発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛・全身倦怠感などの全身症状で始まり、鼻汁・咽頭痛・咳などの呼吸器症状も現れます。

感染性ウイルスは発症後1~2日でピークとなるので、このとき体温も39度前後まで上昇します。
有熱期間は普通3~4日ですが、ときに5~7日に及ぶ事もあります。
頭痛・腰痛・関節痛・筋肉痛・全身倦怠感などの全身症状も強く訴えますが、解熱と共に軽快します。
呼吸器症状としては、鼻汁・鼻閉・咽頭痛・痰・咳、時には、嗄声・鼻出血なども現れます。

そのほか、悪心・嘔吐・腹痛・下痢などの消化器症状を訴えることもあります。特に小児で注目されます。
他覚症状としては、高熱の他、有熱時の顔望(顔面紅潮・結膜充血)、舌尖部の発赤、脈頻数、口渇、便秘、咽頭後部のリンパ節の腫大を認め、頚部リンパ節の腫大を証明することもあります。

臨床診断

臨床的には、突然の発病で高熱が出現します。
呼吸器症状よりも全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛などの全身症状が強く出て、特徴的な顔望を呈します。
また、舌尖部に膨針を認め、赤くなります。

鑑別診断

多くの有熱疾患が鑑別の対象となります。
特に溶連菌感染症、敗血症、腸チフス粟粒結核、ウイルス肝炎、レプトスピラ症などの他、中枢神経系感染症、発疹性疾患などの初期も考慮しなければなりません。
また、いわゆる一般的なかぜと厳密に区別する事は困難です。

合併症

最も警戒を要するものは肺炎です。
これはインフルエンザウイルスによって呼吸器粘膜が犯されるため、局所での防御機構の働きが低下しており、また、インフルエンザによる抵抗力の低下も加わって、容易に肺炎を引き起こしやすくなります。
特に気質的疾患を有する患者様は高頻度となります。
その他、最近は頻度の高く、しかも重篤な合併症として、脳炎・脳症があります。

そのほか、心筋炎、心膜炎、Reye症候群、Guillain-Barre症候群などがあります。
特に最近、B型流行におけるReye症候群の合併が注目されています。

治療・予防

抗インフルエンザ薬としては、アマンタジンがあり、ある程度の治療・予防効果が認められていますが、これはA型インフルエンザにしか効果がありません。
しかし、最近、A・B型両者に効果があるノイラミニダーゼ阻害剤(タミフル・リレンザ)が開発され、発症後2日以内に服用すると症状の著明な改善が得られます。
鼻汁・喀痰・咳嗽などのかぜ様症状は、対症的に治療します。
一般療法としては、安静が第一です。

予防については、インフルエンザワクチンがあります。

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